今回はテクニカル指標の一つであるMACDを用いた分析の手法をご紹介していきたいと思います。
MACDを用いることで下落トレンドから反転し上昇する株価を察知することが可能になります。また下落するタイミングも察知することが可能になります。
そのため上昇トレンドでは大きく利益を出す事が出来、下落トレンドの際は損失を少なくすることが可能です!!
MACDとは?
MACDとはテクニカル指標の1つでMoving Average Convergence/Divergence Trading Method(移動平均 収束/拡散トレード法)の略称となっています。
MACDを用いることにより相場の過熱感を分析できる指標となっています。
MACDはMACD線とシグナル線の2種類で構成されています。
MACD線は「短期EMA-長期EMA」で計算され、短期と長期のEMAの間にどれくらいの間隔があるのかを示したものがMACD線です。
使い方はシンプルで0のラインを基準とします。
MACD線が0ラインよりも上に位置する=上昇トレンド
MACD線が0ラインよりも下に位置する=下落トレンド
と判断します。非常にシンプルです。
MACD線とシグナル線のクロスに注目!!
MACD線の位置と同じく重要なのがシグナル線とのクロスです。
MACDにおいて株価が変動するとMACD線が先に反応し、そのあとにシグナル線が反応する形となります。
0ラインよりも下にMACDが位置していて、MACD線がシグナル線を上抜ける(ゴールデンクロス)と下降トレンドから上昇トレンドへのトレンド転換の前兆を示しています。
そのためMACDが0ラインよりも下に位置しMACD線とシグナル線とのゴールデンクロス=買い
MACDが0ラインよりも上に位置しMACD線とシグナル線とのデッドクロス=売り
といったように売買のタイミングが判断する事が出来ます。
実際のチャートで分析
下の画像は東京エレクトロン8035の日足チャートになります。
2023年1月10日の時点で0ラインの下でMACD線とシグナル線のゴールデンクロスが形成されました。
ゴールデンクロス形成に伴い株価が大きく上昇し、上昇トレンドを形成しました。
一旦調整を挟みMACDは0ラインを下抜けるも2023年4月28日に再びゴールデンクロスを形成し株価が大きく上昇しました。
反対に株価が下落する際はMACDがデッドクロスを形成するため、MACDのデッドクロスが形成されたら売りの検討をするべきでしょう。
MACDダイバージェンス
MACDにも前回のRSIでご紹介したダイバージェンスに注意が必要です。
ダイバージェンスとは株価は上昇しているが、MACDは上値を切り下げ下落しているなど
株価とMACDが逆の動きをしている事を指します。
先ほどの東京エレクトロン8035のチャートを見てみると2023年6月頃からMACDは下落を始めています。
一方株価の方はMACDが切り下げているにも関わらず上昇していることが分かります。
2023年7月初めから株価も下落を始めています。今現在はMACDが0ライン付近まで下落していますが、0ラインを下抜けてしまうと下落圧力が強まり下降トレンドに繋がるかもしれません。
このようにMACDでもダイバージェンスに注意が必要です。
ダイバージェンスを見つけることで株価が下落する前に下落を察知することが可能です。他のテクニカル指標と兼ね合わせて売り時や買い時を検討してみてください。
まとめ
MACD線が0ラインよりも上に位置する=上昇トレンド
MACD線が0ラインよりも下に位置する=下落トレンド
0ラインよりも下でMACD線とシグナル線のゴールデンクロス→買い
0ラインよりも上でMACD線とシグナル線がデッドクロス→売りの検討
MACDを用いて客観的に相場を判断して利益を獲得していきましょう。
またMACDだけには頼らないようにしましょう。
RSI、移動平均線、ボリンジャーバンドなど様々なテクニカル指標を兼ね合わせて分析を行うとより精度が上がります。
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